
東京都と神奈川県の間を流れる川「多摩川」。この川1本で子育て支援が激変するという。この問題について、ニュース番組『わたしとニュース』のハレバレンサーを務めるイラストエッセイストの犬山紙子氏が自身の見解を述べた。 【映像】こんなに違う…!? 東京都の手厚い住民サービス一覧(図あり)
■「多摩川格差」にママたちが悲鳴
神奈川在住のママたちは「東京は私立高校が実質無償化という話を聞いてうらやましく思う」「(知り合いは)東京の方が川崎にいるより家計が助かると言っていた。トータルで考えた時に『補助金が違う』と言っていた」と語る。 川の向こうには、子育てや教育支援が全国トップクラスの充実ぶりを見せる東京都がある。住む場所がほんの少し違うだけで、受けられる行政サービスに大きな差が生まれている。こうした状況は、川の名前にちなんで「多摩川格差」と呼ばれるようになった。 東京都は豊富な財源を生かして手厚い支援を展開。18歳以下の子どもへの月5000円の給付や小中学校の給食費、保育料の無償化など、次々と施策を打ち出している。広がり続ける多摩川格差。しかし、この格差は神奈川県だけの話ではない。千葉県や埼玉県からも支援の差が開きすぎているという声が上がっている。神奈川、千葉、埼玉3県の知事は、国に対して「是正すべき」と要望した。 「都県境で住民サービスに大きな差がさらに生じている。それぞれの地域が育てている人材を東京都が全部抜いていく状況になっている」(千葉県 熊谷俊人知事) 「我々だって財源があったら同じことをやりたい。だから『東京都が悪い』と言っているわけではなく、『(税の)仕組みが悪い』と言っている」(神奈川県 黒岩祐治知事) 一方、東京都の小池百合子知事は「東京都が行うことによって全国を動かしていく、その役割も大きいものがある」と語っている。
■「子育て支援が平等になれば格差是正につながる」
この問題受けて、犬山氏は「私は都内で子育てをしていたので、確かにありがたい支援がたくさんあったなと思う」「子どもを病院に連れて行くと、当たり前に無償だった。インフルエンザのワクチンなども当たり前に無償で受けられているけれど、当たり前じゃないんですよね」とコメントした。 そうした中、横浜市で3人の男の子を育てるワーママのぷちとまとさんの投稿が注目を集めている。 「横浜市の保育料高すぎる…。0歳児と2歳児クラスだから、 無償対象外で かつ上の子小学生で 次男が第一子扱いで、 2人合わせて12万近く…。そりゃ子供増えないわな。 働く意味あんのかな…。東京に戻りたい…。」(ぷちとまとさんの投稿より) これに対し、犬山氏は「私の子どもが今8歳だが、保育園に入れた時は、認可保育園に落ちてしまい認証保育園だったのでお金がかかった。忙しすぎて、ベビーシッターさんにも頼らざるを得ない時も。だから『働く意味あんのかな』は気持ちがわかる。自分が外で働いたお金と出ていくお金があまり変わらないという。『何のために?』というのは、私だけでなく周りも結構言っていて、未来のために今踏ん張るしかないみたいな……。むしろ赤字になる月もあるという。最近は東京都でベビーシッターさんの補助が出るようになったが、私はそうではなかったので、この気持ちはめっちゃわかるし、これを聞くと(次の世代は)『子ども産むのどうしよう』と思ってしまうだろうな」と率直に語った。 投稿の最後に「東京に戻りたい…」と綴ったぷちとまとさん。実は、今年の春に都内から横浜に引っ越したという。当時、東京に住んでいた時は保育料が0円だったため、働いていても全く罪悪感がなかったそうだ。しかし、今はワーママとして働く中で月額12万円近くもの保育料がかかってしまうため、「何が正解なのかわからなくなります」として、取材に対し、「例えば、30万円稼いで子どもに使えていたのが、18万円に減ってしまう。たったこれだけの金額のために長時間預ける必要があるのか葛藤してしまうことが多くなりました」(ぷちとまとさん) ぷちとまとさんの意見に犬山氏も共感。「社会と繋がっているっていう感覚がないと……。私も産後復帰した時に、大人と喋って仕事をする時に、必要としてもらえる喜びみたいなものを感じた。それまでは、鬱々とした気持ちもなきにしもあらずだった。社会との繋がりも大事だと思いつつも、働いたら働いたで罪悪感が脳裏に浮かぶ」と語った。 「『3歳児神話』など、3歳まではお母さんが子どもを抱っこして近くにいなければいけないという。それはエビデンス的に否定されているけれども、でも世間にはそういう目があるからさらに月12万円も出ていくとなったら、その罪悪感だったり虚無感みたいなものはすごいと思う」(犬山氏) このぷちとまとさんの投稿にはさまざまな反響が出ている。「多摩川沿いに住んでいるので東京を見てはため息ついてます」「『東京だけ』とか『隣の市独自』とかいらない」「子どもの支援一律にしてほしい」(SNSの声) 犬山氏は「子どもの支援は全国的に一律であってほしいという願いはかなりある。親の収入が楽になるかどうかがフォーカスされがちだが、子どもの権利の話だと思っていて、子どもが医療に無償でアクセスできると、それは子どもの健康につながることだし、教育面でも同じことが言える。その辺りも平等になってくると、それがその先の格差是正にもつながる話だと思う。本当にそこはケチるところではない」と自身の考えを述べた。 (『わたしとニュース』より)
ABEMA TIMES編集部
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